『食品包装』2018年5月号に吉村化成のC-PET事業が紹介されました。

C-PETの各種特性生かした提案加速

ニーズに応えイージーピール・トップシールでの採用例も

吉村化成が提案に力を注ぐC-PET容器事業が需要の裾野を広げている。同社はガラパゴス市場の日本ではマイナーだったC-PETに着目し、特に欧米など世界市場で幅広い用途で使用されているC-PET容器の、オーブン調理可能な耐熱性とMAP包装(ガス置換包装)に対応のバリア性を生かした用途の開発を日本でもできると提案。独自の加工技術の確立に取り組んだパイオニアとして広く認知される有力メーカーであり、1996年の生産開始以降、加工食品を中心に多数採用実績を積み重ねている。

近年、レンジアップ対応の簡便性のみならず、バックヤードでの人手不足や食品ロスなどの社会的課題にも貢献し得る容器包装への期待が、一気に高まっている。そのような状況を背景に、耐熱220℃からPPFより優れた広範囲の温度帯に対応するとともに、MAP包装にも適したガスバリア性とPET材料特有の保香性などの優れた機能を持つC-PET容器は、ひときわ注目を浴びている。

中でもC-PETの上記特性を最大限に生かすことができるスチームコンベクションオーブンでの高温加熱調理と、冷凍流通やMAP包装による長時間鮮度保持流通が可能なC-PET容器は、アウトパック化の進む加工食品市場において、作業効率化、計画生産の遂行や廃棄ロス削減などに大きく貢献する。最近の事例としてもフィルムコンバーターと協力し、消費者の利便性へのニーズに対応すべく、他社に先駆けてコンビニエンスストアのイージーピール性を備えた惣菜用途で脚光を浴びた。

オーブン加熱によって焼き色を付けることで、できたての“シズル感”を訴求できるものもC-PET容器ならではの特徴と言える。ワンピース成形であるプラスチック容器の特色を生かしたC-PET容器はケーキなどの焼き菓子などのデザート分野でも採用が進んでおり、多用途展開できるC-PET容器の認知は一層広がりを見せている。

同社では「今後、従来のC-PET容器が持つ高い機能性に加え、ファッション性や断熱性などの付加価値を与えた製品の開発に着手」しており、独自のノウハウを軸にした新たな提案が期待される。