『食品包装』2019年5月号に吉村化成のBAKEQが紹介されました。

ベイク可能なC-PETシリーズに嵌合蓋投入

流通小売のアウトパックやスチコン需要に応えた提案

 

C-PETのパイオニアとして広く認知される同社は、1996年の生産開始以降、加工食品を中心に多くの実績を重ねてきた。耐熱220℃という超高温にも対応するC-PETは、高温加熱調理や、MAP包装に適したガスバリア性のほか、レンジ・オーブン対応の簡便性など優れた機能性を特徴としている。バックヤードの人手不足や食品ロスなど社会的課題にも貢献し得るものとして急速に需要を高めており、特にスーパーなど流通小売では、スチームコンベクションオーブン調理用途で引き合いが堅調だ。

昨今は惣菜などの仕込みや調理を食品工場などで行う”アウトパック傾向”が進んでいるが、流通小売の店舗での小型スチコン普及に伴って、C-PET容器に盛り付けた加熱前商品を配送し、店舗で仕上げ調理を行うケースも増加している。

同社は、C-PET容器全商品で加熱後の収縮に対応する蓋をラインナップしているが、このほど新たに、加熱調理前も後も同じ蓋が嵌まる「ステップ嵌合」「スイッチ嵌合」を開発した。加熱前にも蓋ができる画期的な構造により、アウトパックの事前仕込み・保管・運搬が容易。店舗で蓋を外してオーブン調理した後、蓋を再度嵌めることで、そのまま陳列して素早く販売でき、オペレーションの効率化が期待できる。

「ステップ嵌合」は、容器の収縮に合わせて2段階の嵌合を設け、加熱前後の異なる”ステップ”で蓋が嵌まる構造。「スイッチ嵌合」は、加熱前には外側で嵌合し、容器が収縮する加熱後には内側での嵌合へ”スイッチ”する仕組みだ。

「BAKEQ」シリーズのC-PET容器本体もバリエーションを拡充し、全8サイズ、各2色(茶・乳白)で展開。同社は「220℃以上の高温調理による焼き色や本物志向の味わいはC-PETならではの利点。新製品の投入で活用の幅を一層広げていく」として、引き続き力強く営業を進める方針だ。