『包装タイムス』2015年6月号に「注目の企業」として吉村化成のC-PET事業が紹介されました。

吉村化成(株)は、C-PET容器の事業展開を本格化する。これまで培った加工に関する技術ノウハウを駆使し、食品の幅広い分野に向けて製品提案を積極化する。小ロット需要で蓄積した別注品への対応はもちろん、即時出荷を可能とする規格品を新たに6アイテムそろえ、出荷実績の拡大に力を注ぐ考え。

同社は、高い成形加工技術と実績をもとに顧客満足を徹底追求し、独自性に富んだ高品質製品を提案している。「熱固定成形容器シリーズ」もその一つ。C-PET深絞り成形容器、耐熱透明PET容器、PLA(ポリ乳酸)耐熱容器などがある。また、成形加工技術のみで容器底部分に上底(ゲタ)構造を作りPPバリア材を用いてレトルト・ボイル殺菌を可能にした「ホトムアップ容器」や、蓋材のエッジ部分での手切れを防ぐカールエッジ容器「YY-Lid(ワイワイリッド)」などを展開し数多くの採用実績を持っている。

とりわけC-PET容器は同社を広く認知させ特徴付ける製品として展開。優れた酸素バリア性、耐熱性、保香機能、耐衝撃性などの優位性に着目し、いち早く加工技術の確立に取り組み、1996年(平成8年)の生産開始以降、採用実績を積み上げてきている。

今回、多品種小ロット、即時出荷に対応可能な規格品をそろえ「C-PET耐熱容器」として提案する。220℃の耐熱性を保持し加熱調理する容器として使用でき、マイナス20℃の耐衝撃性を備えることから冷凍流通にも対応可能。調理後に冷凍し流通させ、電子レンジで解凍や温めが行えるなど広い温度域に柔軟に対応できる。また、優れたバリア性を備えイージーピール蓋でのガス置換包装や、PET樹脂としてフレーバーバリア性を備えるなど、素材の特性を生かし多用途な製品展開が期待されるところだ。

規格品は外径185×216×高さ30ミリ、容量350㏄の丸カップなどがあり、楕円容器の蓋材を含め6アイテムをそのえ、さらに拡充を進めていく。

加えて、自社のパテントを反映した機械と金型および加工技術の融合でワンショットにおける成形効率が向上し、製品ロスを限りなく抑えた成形加工を実現。高い製品特性と加工技術を軸に、食品の幅広い需要獲得に向け営業活動を繰り広げていく考えだ。

C-PET 食品容器の導入をご検討のお客様は、お問い合わせフォームよりお気軽にお問い合わせください。